「お疲れ様です」という言葉、よく使いますよね。特に会社づとめだったりすると、頻繁に聞く言葉です。
この「お疲れ様」という表現、英語だと一体どういうフレーズになるんでしょうか?
実は「お疲れ様です」にぴったりはまる英語は無いんです。
じゃあ、どういう表現にすればいいのか?それをこの記事で紹介していきたいと思います。
「お疲れ様です」にあたる英語は無い!
「お疲れ様」って、いろいろな場面で使えて、とっても便利な言葉ですよね。でも、英語では「お疲れ様」をそのまま表現できるようなフレーズはないんです。
わたしは以前、アメリカで働いていたことがありますが、確かに「お疲れ様」にあたるような言い回しは一切聞いたことがありません。念の為アメリカ人の友人にも聞いてみましたが、やはりないとのことでした。
では、日本語で言う「お疲れ様」の意味合いを、英語でいいたい時はどうしたらいいんでしょうか?
場面ごとに合った英語のフレーズで「お疲れ様」を表現する
まず、日本で「お疲れ様でした。」「お疲れ様〜。」と言うときの状況を考えてみます。
そうすると
- 挨拶として使う
- 相手がすごく頑張った時にねぎらうために使う
という、2つの場面があるのではないでしょうか?
日本語ではこれらを「お疲れ様です」という一つの言葉で表すことができますが、英語にはそういう言葉はないので、それぞれの場面に合ったフレーズを使うことになります。
挨拶として使う
「お疲れ様」って挨拶代わりに使いますよね。
たとえば、会社でほかの部署の人に会ったときや、会社が終わって帰る時などです。英語ではこれもその場面に合った表現にします。
●会社でほかの部署の人に会ったとき
- Hi.
- Hi, how are you?
英語だと、単に「Hi!」のような挨拶になります。
●会社が終わって帰る時
- See you tomorrow.(また明日)
- Bye!(さようなら)
会社が終わって帰るときの挨拶も、こんな感じですね。日本人からすると、なんだかちょっとあっさりしすぎている感じがしますが、失礼にあたることは全く無いので、大丈夫です。
相手がすごく頑張った時にねぎらうために使う
挨拶がわりに使う以外には、相手の努力に対して、ねぎらいや感謝の気持ちを込めて言う場合がありますよね。
こういう場合、
- Excellent job!(素晴らしかった)
- Thank you for your hard work.(頑張ってくれてありがとう)
といった表現が、「お疲れ様でした」という意味と同じ感じで使うことができます。
「お疲れ様」を直訳すると失敗する
日本語で「お疲れ様」というから、英語では「You must be tired.」とかかな? という感じで直訳して、日本語と同じ場面で使おうとすると、まったく意味が通らなくなってしまいます。
日本語はあいまいな表現も多く、一つの言葉で多くの意味をカバーしたりと、幅があったりしますが、英語はパッキリした表現をします。
ですから、「お疲れ様」の場合も、その場面場面に合った英語を使う必要があるということですね。
また、一つわたしの失敗談を紹介しておきます。
アメリカにいた時、頑張りすぎて疲れ切っている友人に対し、「You look tired.」というフレーズを使ったことがあります。相手はわたしの意図するところ(心配)をわかってくれたのですが、あとから別の友人に、「You look tired.」という言い回しは失礼な響きなのだと聞きました。
ちょっと気をつけておきたいところです。
さいごに
日本語の「お疲れ様」って、幅広く使えるし、相手のことを心配している気持ちも入っているので、いい言葉だと思います。
でも、上で説明してきたように、これにぴったりとハマる英語はありません。その場面にあった表現をする必要があるということを覚えておいてくださいね。
この場合の「お疲れ様」は、どういうことを言いたいのかな?…というように考えれば、問題なく相手に伝わるはずです!