7月にある「海の日」の祝日。7月唯一の祝日でとっても嬉しいですね!でも、名前は知っているけれど、あまりポピュラーではない印象がありますよね。
海の日はどんな意味のある祝日なんでしょうか?
由来や制定された経緯など、一緒に見ていきましょう!
海の日の祝日はいつ?
海の日は7月の第3月曜日です。あなたのお仕事が、週休2日制であれば、土曜日・日曜日とつながって3連休になるので嬉しいですね。
- 2022年 7月18日(月)
- 2023年 7月17日(月)
- 2024年 7月15日(月)
以前は、海の日の日にちは「7月20日」と定められていました。ですが、2003年(平成15年)からハッピーマンデー制度が導入されたため、7月の第3月曜日に変わりました。
ハッピーマンデー制度とは、国民の祝日を月曜日にして、土曜・日曜・月曜の祝日と3連休にして、余暇をゆっくりと楽しむための制度です。
海の日の意味と由来
内閣府のウェブサイトの「国民の祝日について」のページには、海の日の説明として、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。」とあります。
日本は周りを海に囲まれた島国で、はるか昔からずっと豊かな海から多大な恩恵を受けてきました。美しい景観だけでなく、豊富な魚や海産物が、わたしたちの命を繋いできてくれたんですね。
新鮮な魚や貝が捕れるおかげで、お寿司や刺身など、生で魚を食べる日本固有の食文化の元にもなっています。そしてそれは今や世界中の人たちに愛される食べ物になっているのは、素晴らしいことですね!
このように、海は常にわたしたちと共にありました。そう考えると、海の日を祝うのは、とても自然な流れだと言えますね。
海の日が祝日に制定された経緯
海の日が制定された経緯についても見てみましょう。
始まりは「海の記念日」
海の日の始まりは、1996年(平成8年)に制定された「海の記念日(7月20日)」です。はじめは記念日で祝日ではなかったんですね。
海の記念日ができた経緯は明治に溯ります。1876年(明治9年)6月2日、明治天皇は東北・北海道地方を巡幸(各地をまわること)されました。
そして、青森から灯台巡視船「明治丸」に乗って、函館経由で無事に横浜港に帰着されました。この日が7月20日だったんです。
これにちなんで、1941年(昭和16年)に当時の逓信(ていしん)大臣であった村田省蔵の提唱により、7月20日が「海の記念日」と制定されました。
海の記念日が「海の日」になる
その後、海に関する仕事に従事する人たちによって、海の記念日を祝日にしようという運動が起こります。しかし祝日化は難しいものでした。
それでも運動は続けられ、ついに、1996年(平成8年)に「海の日」として祝日の仲間入りをするんですね。
海の日は、1996年(平成8年)から2002年(平成14年)までは、7月20日に定められていました。
しかし、上でご紹介したとおり、2003年(平成15年)からは、ハッピーマンデー制度によって、7月の第3月曜に変わっています。
海の日のイベント
※コロナの関係でイベントが中止になることがあります。お出かけ前に確認してください。
海の日には、毎年各地でいろいろなイベントが行われています。おすまいの地域のイベントを調べてお出かけするのもいいですね。海関係のイベントを3つご紹介しておきますね。(内容は変更になることがありますので、おでかけ前に確認してくださいね。)
●海上自衛隊
海の日には、海上自衛隊によるイベントがいろいろあります。
停泊中の自衛艦を旗で飾る「満艦飾(まんかんしょく)」や、音楽隊の演奏、基地内の一般公開など、普段は見られないものを見ることができます。
その年や場所によってイベント内容が違ってきますので、お近くの海上自衛隊のイベントを調べてみてくださいね。
●横浜みなとみらい
みなとみらいでは、帆船日本丸の全ての帆を広げる「総帆展帆(そうはんてんぱん)」や船内の見学などが行われます。
●浜降祭
神奈川県茅ヶ崎市では、みこしを担ぎながら海に入る「浜降祭(はまおりさい)」が行われます。(※2022年は中止のようです。)
海に感謝する日にしよう
7月第3日曜日には、海の日のもつ意味「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。」についてちょっとだけでも、考えてみる機会にしたいですね。大人はもちろん、子供さんにも説明するいいきっかけになりますね。
海がわたしたちに惜しげもなく与えてくれる豊かな恵に対して、心から感謝する日にしたいですね。