最近ネットを見ていると、会社員を辞めてフリーランスで活躍している人たちをたくさん見ますよね。
「これから一生、会社の歯車でしかない会社員がつらいし、辞めてフリーランスになろうかな…。」なんていう気持ちになる人も多いんじゃないでしょうか。とはいえ、勇気がいりますよね。
それに、ネットで声が大きい人たちは、当然会社をやめて成功した人たちです。出てこないだけで、やめたけどうまく行かなかった人たちも大勢いるはず!
そこでこの記事では、会社員をフリーランスを比べて、そのメリット・デメリットを見ていきたいと思います。
生活をしていけなくなると困るので、辞める前に冷静に、そして客観的に比較してみるのがおすすめです。
隣の芝は青いもので、当然会社員のメリットもたくさんあるわけですから…。
わたし自身、会社員とフリーランスの両方を経験しているので、実際に感じたことも交えてシェアしたいと思います!
読み終えた後、きっと冷静に判断できるようになっているはずです。
会社員のメリット・デメリットは?
では具体的に見ていきましょう!
会社員のメリットはフリーランスのデメリット、会社員のデメリットはフリーランスのメリット、といったように、逆になることが多いので、合わせて説明していきます。
会社員のメリット
会社員をしていると気づかないのですが、メリットを挙げていくと、実はかなり恵まれていることがわかります。
- 毎月一定額のお金が入ってくる
- 給料をもらいながら勉強できる
- 有給がある
- 保険や年金を払ってもらえる
- 福利厚生が充実
- 社会的信用がある
- 大きな仕事ができる
- ミスをしても会社がカバーしてくれる
- ある程度の地位になると仕事が楽になる
毎月一定額のお金が入ってくる
会社づとめをしている最大のメリットはなんと言っもこれですよね! 毎月お給料がもらえるということです。これは本当にありがたいです。
生活をしていくには絶対にお金が必要ですから、毎月一定額のお金が入るという安心感は絶大です!
↓フリーランスの場合
上手く言っている時はいいですが、急に仕事を切られてしまったりして、売上が激減することがあります。
しっかり仕事をしていて落ち度がなくても、担当者が変わったり予算削減など、先方の都合で仕事がなくなることは十分ありえます。
これはわたし自身も、そして、知り合いのフリーランスの人も経験していることです。現在うまくいっていたとしても、不安定な気持ち・恐怖感は常にどこかにあるといえます。
給料をもらいながら勉強できる
会社員の場合、お給料をもらいながら勉強ができるのもメリットです。
新卒なら基本的なビジネスマナーや、業務に関するノウハウを教えてもらったり、中堅なら、さらなるステップアップのセミナーに通わせてもらったり、といったように、勉強をする事ができます。
知識や実力をつけることで、会社に貢献もできますし、ほかに転職したりフリーになったりという道も開けます。
↓フリーランスの場合
はじめからある程度のスキルが無いと仕事を取ることができません。
有給がある
有給があって仕事をしなくてもお給料をもらえるのはいいですね!また、お盆や年末年始など、長い休みがあって1ヶ月の労働日数が減ったとしても、お給料の額が変わらないのも最高です。
ほかには産休があったり、病気で長期休むことになってもいい制度があるところもあります。
↓フリーランスの場合
休みたい時に休めますが、仕事をしないと収入も減ることが多いです。
福利厚生が充実
社員だと、会社から受けられる福利厚生が充実しています。
健康保険や年金の補助など、会社側が負担してくれる部分は大きいですよね。
また、住宅手当・家賃援助や、健康診断、交通費、ランチが安い社員食堂、会社保有の宿泊施設利用やレジャー施設の割引券など、いろいろあります。もちろん、内容は会社によりますが、自分で出すお金がグッと減るのは事実です。
お給料が少し安めでも、福利厚生が手厚くしてあるとかなり助かります。
↓フリーランスの場合
すべて自分で賄う必要があります。
社会的信用がある
会社員であるというだけで、社会的信用がグッと上がります。
住宅ローンを組む時も、安定収入があるということで、審査が通りやすくなりますよね。また、クレジットカードを申し込む時も、会社員のほうが通るのが簡単です。
↓フリーランスの場合
一般的に言って、会社員に比べて社会的信用は低いです。クレジットカードを作ったり、家を買ったり、といったいろいろな場面で、会社員よりも大変なことが多いです。
大きな仕事ができる
仕事面でのメリットとして、かなり規模の大きな仕事をする機会が得られるんじゃないでしょうか。何千万・何億といった金額が動くプロジェクトに関わる事ができます。
会社員はやりがいがないという人もいますが、必ずしもそうではありません。
↓フリーランスの場合
フリーランスでも規模の大きな仕事はできます。ただしそういった仕事を受けるためには、しっかりとした能力・実績が必要です。
ミスをしても会社がカバーしてくれる
仕事をしていて、これまでミスがゼロだったという人はいないはずですよね。気をけていても、しっかりやっていても、ミスは起こってしまうことがあります。
そんな時、会社員であれば、金銭的ロスは会社がもってくれます。いち会社員に弁償しろとは言いません。
↓フリーランスの場合
ミスはすべて自分の責任なので、金銭的損失も負担する必要があります。(間に代理店などが入っている場合は、カバーしてくれたり、折半などもあります。)
ある程度の地位になると仕事が楽になる
会社の規模にもよりますが、何年か勤めていくと、指導する立場になっていくので、グッと仕事が楽になる場合が多いです。
自分でやらなくてはいけない仕事が山盛りだった若い頃と比べ、実務を若い社員や新人などに任せることができるため、余裕が出て仕事がしやすくなります。
また、年齢的にお給料も増えているので、だんだんと楽になってきます。
↓フリーランスの場合
基本的に、ずっと自分自身が手を動かして頑張る必要があります。若いうちはいいですが、年をとってくるとなかなか大変です。
会社員のデメリット
- 人間関係がつらい
- 給料はさほど上がらない
- 9時から5時は拘束される
人間関係がつらい
会社員を辞めたい理由として、よく挙げられるのが「人間関係」ですよね。
嫌な上司がいたり、めんどくさい同僚がいると、毎日顔をあわせるのが苦痛になってきますね。これがずっと続くとなると本当に辛いです。やめたくなるのも理解できます。
↓フリーランスの場合
フリーランスの場合、職種によっては人と会う必要がないものもあるので、人間関係は会社員よりも楽だといえそうです。
ただ、たいていの仕事は、仕事をふってくれる会社があって担当者がいますので、ある程度の対人スキルは必要です。とはいえ、どうしても合わない場合は、そこから仕事を受けなければいいので、逃げ道はあります。
給料はさほど上がらない
会社員の場合、勤務年数が上がるにつれて昇給はありますが、ものすごく給料が上がることは見込めないですよね。
どれだけ頑張ってもお給料は変わらないのは、会社員のデメリットといえます。
ただし、上で述べたように、毎月安定して一定額が入るというメリットと背中合わせです。
↓フリーランスの場合
頑張れば頑張っただけ、収入が増える可能性があります。もちろん仕事を取る能力が必要です。
9時から5時は拘束される
会社員だと、毎日9時から5時の間は会社に拘束されることになります。
病院や役所の手続きなどに行きにくいですよね。子どもの送り迎えなども調整が大変です。
↓フリーランスの場合
仕事の仕方を自分で調整できるので、昼間でも好きなように時間を使えます。
わたしの会社員&フリーランスでの経験
会社員からフリーランスになってみると、両者のいいところ・悪いところがよく見えてきます。
会社員だった頃は、フリーランスの人を見て
- 昼間に出かけられて自由そうでいいな
- 人間関係も楽そうだな
なんて思っていました。
フリーランスになってみると、会社員の人を見て
- 安定していていいな
- 会社に守ってもらえていいな
なんて思います。相手側のいいところばかり目に入っている感じですね。きっとみんなそうなのではないでしょうか?
両方の立場を経験して、わたしが実際に感じたことをざっと挙げておきます。
●会社員の立場
- ◯ 毎月必ず給料が入って最高!
- ◯ 会社がいろいろ負担してくれて助かる(保険・年金・有給ほかたくさん)
- ◯ 仕事のスキルが上がった
- ✗ 満員電車での通勤で消耗する
- ✗ 人間関係がつらい
- ✗ 飲み会に行きたくない
●フリーランスの立場
- ◯ とにかく自由なのが最高!
- ◯ 頑張っただけ収入が上がる
- ◯ 満員電車も嫌な人間関係も避けられる
- ✗ 仕事が切られると本当に地獄
- ✗ 何があっても自分一人で頑張るので孤独
- ✗ 体を壊すと生活していけない恐怖
あたりまえですが、会社員もフリーランスも、いいところ・悪いところがあります。
どちらがよりあなたに合っているでしょうか?
さいごに
たいていの人は、大学を出た後に普通に企業に就職すると思います。
いまはSNSなどで、個人で働く人達が発信していて、「フリーランスってかっこいいな〜、会社員なんて嫌だ!」と思ってしまう人も多いですが、今回紹介してきたような両者のメリット・デメリットをしっかりと把握してから行動するといいと思います。
会社で輝ける人もいれば、個人で輝ける人もいます。あなたにとって、どちらが向いているのか、何を重視したいのか、を見極めてみてくださいね!