年をとって耳が聞こえにくくなってしまった。
まだ若いけど聴力が落ちてしまった。
そんな時には補聴器が必要になりますよね。
でも補聴器って、どこでどうやって買えばいいんでしょう?よくわからないんじゃないでしょうか。
そこでこの記事では、補聴器の購入を考えている人に向けて、補聴器の買い方や、気をつけることなどをご紹介していきます。
経験談も交えていますので、補聴器を使おうか考えているなら、ぜひ読んでみてくださいね!
補聴器が必要かどうかの見分け方
耳が聞こえにくくなっているけど、これって補聴器がいるほどのものなのかな…?
聴力が落ちてきた時、たいていこんな疑問が出ると思います。
まずは耳鼻科にいくのがおすすめです。
現在のあなたの状況を説明して、しっかりと診察・聴力測定してもらうことが大事です。
耳鼻科の先生が、あなたに補聴器が必要なのかどうか判断してくれます。
補聴器が必要な場合は、おすすめのお店を紹介してもらいましょう。
(注意!)少しずつ聴力が落ちていくのではなく、ある時に急に聞こえにくくなった場合は、突発性難聴の恐れがあります。
突発性難聴の場合は、すぐに適切な処置をすれば回復することが多いです。
そのままにしておくと、聞こえないまま定着してしまうので、とにかくすぐに耳鼻科に行くことが大切です。
補聴器はどこで買うのがいい?
補聴器は町の眼鏡屋さんでも扱っていますが、おすすめなのは補聴器専門店です。
たとえば、うちがお世話になっている補聴器専門店だと、以下のようなメリットがあります。
- 資格を持ったスタッフがいる
- 購入前に数週間試すことができる
- いろいろな種類を試すことができる
- 購入後の聞こえの調整が無料
- 簡易クリーニングも無料
- 耳鼻科併設で便利
- すぐ行ける距離にある
補聴器専門店は、資格を持ったスタッフが常駐しているし、他のスタッフも補聴器に関する知識があるので信頼できます。
また、どんなものなのか、補聴器を数週間かりて試せるのは、初めてだと本当に安心できます。違う補聴器メーカーのものを試して比べられるのもメリットです。メーカーによって聞こえ方に違いがあるので、いくつか試すことであなたにピッタリのものを見つけやすいです。
試しに使ってみて、結果的に買わないという場合でも通常料金はかかりません。お試しは絶対に必要です!これがない店舗では買わないほうが良いです。
購入後も聞こえの調整やクリーニングなどは、いつでも何度でも無料でやってもらえます。
また、耳鼻科と併設になっているので、医師に相談したい時もすぐにできます。
お店がすぐに行ける距離にあることも大事です。補聴器の調子が悪くなった時にすぐ持っていけるし、調整や定期的なクリーニングもできるからです。
これらのメリットは、うちがお世話になっている補聴器専門店の内容ですから、同じ内容にはならないかもしれません。(耳鼻科併設は少ないかも)
でも、専門店であれば、たいていはこんな感じのサービスになっているはずですし、そういうところを選ぶべきです。
あなたのおすまいの地域のお店を選ぶ時も、提供しているサービスをしっかりチェックしてくださいね。
補聴器の選び方・気をつけること
補聴器の種類
左:耳掛け式 右:耳穴式(出典:スターキー)
補聴器の種類は大きく分けて
- 耳掛け(耳の後ろに引っ掛ける・大きめ・安め)
- 耳穴(耳の中に入れる・小さく目立ちにくい・高め)
の2種類です。
両方ともメリット・デメリットがあるので、お店で相談しながら、あなたの聴力やライフスタイルにあわせて選びましょう。
(耳穴式希望でも、購入前のお試しは、耳掛け式です。)
補聴器は両耳装用がおすすめ
補聴器は片耳のみ使う事もできますが、できれば両耳装用がおすすめです。
片耳だと、もう一方からの音が聞こえないですし、どちらの方向から音がしたのかも判断しにくいです。
両耳につけていると、グッと聞こえが向上します。
補聴器の値段
補聴器の値段は、本当に幅があります。
新聞の広告などで9,800円というのもありますし、補聴器専門店で50万以上というものも!
町の眼鏡屋さんで買うと割引率も高めですが、上で説明したように、補聴器専門店がおすすめです。
補聴器専門店でも安めの設定のものを扱っていますので、まずは専門店に相談に行きましょう!
補聴器は、オーダーメイドの耳穴式だったり、より高度な機能がついていくと、どんどん高額になっていきます。
ものによりますが、片耳で7万〜、両耳で10万円くらい〜と思っておくといいかもしれません。
あなたの予算や希望の形(耳掛け・耳穴)を伝えて、合うものを選んでくださいね。
(うちの家族は耳穴式で30万くらいのを使っています。)
また、高いものを買えばよく聞こえるだろうと思ってしまうのですが、補聴器は必ずしもそうではないです。
人の聞こえは様々なので、安いもののほうが合っている場合もあります。
なので、購入前にいくつか試してみて、一番聴きやすい、相性の合うものを選ぶことが重要です。
高額な補聴器ですが、保険(健康保険・介護保険・生命保険など)は使うことができません。
ただ地域によって何らかの補助があるかもしれませんので、お住いの地域の役所に問い合わせてみるのがおすすめです。
また、聞こえが極度に悪い場合は、障害者手帳が交付されて、補聴器購入の補助を受けることができます。(購入できる補聴器に条件があります)
補聴器購入後にかかるお金
補聴器購入後にかかる費用は、基本的に電池代だけです。電池はネットなら、かなり安く買うことができます。
あとは壊れた時の修理代です。(保証期間であれば無料)
通販などでなく、補聴器専門店であれば、ちょっとしたクリーニングや調整代、相談は含まれていすはずです。
(こういったこともあり、専門店がおすすめなんです。)
購入前にしっかりと確認してくださいね。
補聴器を買う時の流れ
補聴器を買う時の流れをざっと説明しておきます。(うちが使っている補聴器専門店の場合)
- 耳鼻科で診察・聴力測定
- 補聴器専門店で聴力に合った補聴器を選ぶ
- 補聴器を貸し出してもらい試す
- 必要なら他の機種も試してみる
- 必要ないと感じたら買わない
- いい感じなら購入決定(耳掛けならその場で、耳穴なら穴の型をとって1週間後くらいで完成)
- しばらく使いながら、聞きやすいように調整していく
- 保証期間が終わる前に点検・修理をしてもらう(無料)
こんな感じです。
大体の流れがわかれば、不安も減りますよね!
補聴器には慣れが必要
補聴器を買う前にちょっと知っておくと良いことを書いておきます。
- 補聴器をつけても元のようには聞こえない
- 補聴器に慣れるのに一定期間が必要
補聴器をつけてみて、ほとんどの人が感じるのが、「元のようには聞こえない」ということです。
目が悪くなった場合、メガネを掛けると以前のように、くっきりはっきり見えますよね。以前よりももっとよく見えたりします。
でも補聴器の場合は、そうではありません。
雑音がとても大きく聞こえたり、大勢の人がいるところでは話が聞き取りにくかったり、紙の音がパリパリと耳障りだったりします。
補聴器をつければよく聞こえるようになると思ったのに…と、ちょっと悲しい気分になるかもしれません。
でもしばらく使っているうちに、補聴器での音の聞こえ方に慣れてきます。また、調整によってある程度は、聴きたい音を大きく、聴きたくない音を小さくすることができます。
お店でしっかりと相談して何度か調整していくうちに、聞きやすくなっていくので、頑張って使ってみてください。
補聴器で聞こえを取り戻そう
これまで地獄耳なみに耳が良かったのに、全然聞こえなくなってしまった…。なんだかとってもショックですよね。
とはいえ補聴器をつけるのはちょっとハードルが高いな…と感じる人は多いと思います。
補聴器は慣れるまでに時間が必要ですが、しっかり調整すれば、かなり聞こえをカバーしてくれます。
いきなり補聴器専門店には行きにくいですが、まずは耳鼻科に行って相談してみるのがおすすめです。耳鼻科なら補聴器専門店と違って、行きやすいですよね。
補聴器を使って、上手に聞こえを改善してくださいね!