年末に近づくと、喪中はがきが届くことがありますね。すでに知っていることもありますが、まったく知らなかった場合も多くあります。
あなたは喪中はがきをもらったら、どうしますか?たいていは「年賀状は出さないように気をつけなくては。」と思って、年賀状リストから外すだけではないでしょうか。
実は、喪中はがきをもらったとき、年賀状は書けなくても、「喪中見舞い」や「寒中見舞い」として返事をかく人が増えています。
今まで喪中はがきに返信をしていなかったのなら、次からは返事を書いてみるのはどうでしょう。
喪中はがきをもらったらどうする?
あなたのところに喪中はがきが届いたら、できることは以下です。
●年賀状を出さないようにするだけで返事はしない
●喪中見舞いとして返信する(喪中はがきが届いたらすぐ年内に)
●寒中見舞いとして返信する(1月8日〜2月4日)
●電話やメールをする
喪中はがきが来たとき、あなたからの年賀状も遠慮するということにさえ気をつけていれば、基本的には返事は必要ありません。
ただし、マナーに沿ってちゃんと返事をしておきたい、または、喪中の相手を励ましたい、という場合は、「喪中見舞い」や「寒中見舞い」として、返信することができます。
また、喪中はがきを送ってくれた相手がとても近しく仲の良い人であれば、電話やメールでの返事もOKです。
喪中はがきがへの返事の方法
喪中見舞いへの返事の方法、3つについて詳しく見ていきましょう。
- 喪中見舞い(喪中はがきが届いたらすぐ年内に)
- 寒中見舞い(喪中はがきがきたらすぐ)
- 電話・メール
喪中見舞い
「喪中見舞い」は名前の通り、喪中の相手を思いやる内容ですので、送る時期に決まりはありません。ただし、喪中はがきは、通常11月〜12月初旬頃に届くので、もらってすぐ、年内のうちに、喪中見舞いとして返事をするのがおすすめです。
亡くなっていたことを知っていた場合
【書く内容】
- 喪中はがきを頂いた事に対するお礼
- 励ましの言葉・近況
- あなたも年賀状を遠慮させていただく旨
あなたが、亡くなった方の葬儀に出席していたり、すでに相手から不幸があったことを聞いていた場合は、喪中はがきを送ってもらった事へのお礼、そして、あなたからの新年の年賀状も遠慮させていただくことなどを書きましょう。
また、相手は喪中で年賀状が来なくなるたため、寂しい思いをしているかもしれません。励ましの言葉や近況などを付け加えると良いですね。
喪中見舞い例文(亡くなったことを知っていた場合)
喪中お見舞い申し上げます
ご丁寧なご挨拶状をいただきありがとうございます
○○様がお亡くなりになられて○か月、まだまだお寂しい毎日を過ごされているのではないでしょうか
服喪中とのことで年頭のご祝詞を控えさせていただきますが
どうぞお体に気を付けて、お元気で新しい年をお迎えくださいますようお祈り申し上げます
亡くなっていたことを知らなかった場合
【書く内容】
- 喪中はがきを頂いた事に対するお礼
- 不幸があったことを知らなかった無礼を詫びる
- お悔やみの言葉を伝える
- 励ましの言葉・近況
- あなたも年賀状を遠慮させていただく旨
少し遠い人であったり、相手が遠慮して知らせなかった場合などだと、喪中はがきが来るまで、不幸があったことを知らない事がありますね。
もちろん知らなくてもあなたのせいではありませんが、そんな場合は必ず、不幸を知らなかった事に対するお詫びとお悔やみの言葉を書き加えましょう。
喪中御見舞い例文(亡くなったことを知らなかった場合)
喪中お見舞い申し上げます
ご丁寧なご挨拶状をいただきありがとうございます
お手紙を拝見して○○様がお亡くなりになられたことを知り大変驚いております
存じあげず失礼しましたことをお許しください
遅れましたが、お悔やみを申し上げますと同時に
心からのご冥福をお祈り申し上げます
服喪中とのことで年頭のご祝詞を控えさせていただきますが
どうぞお体に気を付けて、新しい年をお迎えくださいますようお祈り申し上げます
また相手に不幸があったと知らなかった場合は、なにか品物を贈るのも良いですね。3,000円程度のもので大丈夫です。仏壇があることが分かっている場合は、お線香がおすすめです。
もちろん故人とあなたの関係にもよりますので、必ずしも贈る必要はありません。個々で判断してくださいね。
寒中見舞いでの返信
寒中見舞いとして返事をする場合は、出す時期が決まっていますので注意が必要です。
通常、挨拶として出す場合の「寒中見舞い」は小寒(1月5日頃)から立春(2月4日頃)に出しますが、喪中はがきへの返信で出す場合は、お正月の松の内が過ぎた、1月8日から2月4日の間に出すようにしましょう。
書く内容は、最初の部分以外は、喪中見舞いと基本的には同じです。ただし、1月8日以降に出すものなので、年賀状欠礼を詫びる部分では、「年賀状を遠慮した」と過去形で書きます。
亡くなっていたことを知っていた場合
【書く内容】
- 喪中はがきを頂いた事に対するお礼
- 励ましの言葉・近況
- あなたも年賀状を遠慮させていただいた旨(過去形)
寒中見舞い例文(亡くなったことを知っていた場合)
寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧なご挨拶状をいただきありがとうございます
○○様がお亡くなりになられて○か月、まだまだお寂しい毎日を過ごされているのではないでしょうか
服喪中とのことで年頭のご祝詞を控えさせていただきました
まだまだ寒い日が続きますが風邪など召されませぬようご自愛ください
亡くなっていたことを知らなかった場合
【書く内容】
- 喪中はがきを頂いた事に対するお礼
- 不幸があったことを知らなかった無礼を詫びる
- お悔やみの言葉を伝える
- 励ましの言葉・近況
- あなたも年賀状を遠慮させていただいた旨(過去形)
寒中御見舞い例文(亡くなったことを知らなかった場合)
寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧なご挨拶状をいただきありがとうございます
お手紙を拝見して○○様がお亡くなりになられたことを知り大変驚いております
存じあげず失礼しましたことをお許しください
遅れましたが、お悔やみを申し上げますと同時に
心からのご冥福をお祈り申し上げます
服喪中とのことで年頭のご祝詞を控えさせていただきました
まだまだ寒い日が続きますが風邪など召されませぬようご自愛ください
電話・メールでの返信
喪中はがきを送ってくれた相手がとても近しく仲の良い人であれば、もちろん、電話やメールでの返事でもいいですね。
内容については、上でご紹介したものを参考にしてくださいね。仲の良い相手なので、あまり堅苦しくする必要もありませんね。
不幸があって間がない場合は、励ましの言葉はもちろん、近況などを伝え合って、元気づけてあげてくださいね。
喪中はがきを受け取ったら返事をしよう
喪中はがきを受け取ったら、相手を思いやる気持ちを持っていても、なんとなく伝えづらくて、そのままにしておくことが多いと思います。もちろん、返事をしなくても問題はありませんが、わざわざはがきを送ってくれた相手ですので、できるだけ返信はしておきたいところですね。
そんな場合は、ぜひ喪中見舞い、寒中見舞いを出してみてください。
また、人によっては、寂しくなるので年賀状を出してもらってもいいという内容のことが、喪中はがきに書いてあることがあります。
その場合には、相手を元気づける意味でも、普通に年賀状を出しましょう。喪中はがきの内容は、しっかり読んで確認してくださいね!
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