最近、SNSを流し読みしていると「ずっと社畜でいいの?会社員を辞めてフリーランスになろう!」みたいな呼びかけをよく見ます。
最近は仕事の仕方も自由・多様になってきたので、会社に縛られずにフリーランスになって働きたいなと思う人も多いのではないでしょうか。
とはいえ、フリーランスになる適性というものは知っておきたいですよね。未知の世界なのでリサーチは重要です。
この記事では、フリーランスにも向いている人・向いていない人の傾向を見ていきたいと思います。
会社員からフリーランスになって10年以上のわたしが、実際の経験から感じたことを交えてご紹介!
フリーランスに向いている人
わたしは会社員・フリーランスの両方を経験していますが、フリーランスに向いている人・向いていない人というのは確実にあると感じます。
まずはフリーランスに向いている人です。
- 最低限のスキルがある人
- 最低限の社交性がある人
- 最低限の営業ができる人
- 自己管理能力がある人
- 一人でも頑張れる人
- 雑務もできる人
- 心が強い人
最低限のスキルがある人
お金を稼ぐための最低限のスキルがある人。これは当たりまえですね。
会社員であれば、中途採用であっても、未経験で入社してスキルをつけていくのでもお給料をもらえますが、フリーランスは最低限のスキルが必要となります。
反対の立場を考えればわかりますよね。あなたが誰かに仕事を頼む時、スキルのないフリーランスに声をかけるでしょうか?
すごーーくできるようになるまで待つ必要はありませんが、プロとしてお金をもらう最低限のスキルはつけておく必要があります。
わたしの場合、大学の専攻と職種が合っていたのと、会社づとめをしたことで現場に必要なスキルがついたので、フリーランスになっても技術面で困ることはありませんでした。
最低限の社交性がある人
自分は引きこもっているのが好きだからフリーランスになりたいなぁ…という人も多いかもしれません。わたしも家が大好きなのでとってもわかります。
でも、フリーランスにも最低限の社交性が必要です。
クライアントさんとの打ち合わせ、電話のやり取りは必ず出てきます。会社では営業さんがいますが、フリーランスだと、あなた自身がやる必要があります。
最低限でかまわないので、相手に失礼がなくて悪い印象を与えない社交性は必要になります。感じのいい人と仕事をしたいのは、誰でも一緒ですよね。
ただし、まったくクライアントさんと合う必要のないタイプのフリーランスの場合は別です。
たとえば、アフィリエイトやブログ広告の収入で生活するフリーランスの方なら、クライアントさんと合う必要は無いので、社交性は関係ありません。
とはいえ収入が上がると、広告主と会うこともあるので、やはり最低限の社交性は持っていたほうがいいですね。
自己管理能力がある人
自己管理がしっかりできる事も必要です。
会社員だと9時から5時までといった感じで、働く時間が決まっていますよね。ですから朝は始業に間に合うように起きて、8時間はしっかり働きます。
一方フリーランスだと、寝坊もできるし、気分が乗らない時はサボることもできます。そのため、納期ギリギリになって苦しんだり、最悪だと納期に間に合わないということもありえます。
また、いつもギリギリにやっていると、新しい仕事を入れにくくなって、収入が下がったりもします。
自分で全部の予定を立てられるフリーランスだからこそ、しっかりとした自己管理力が必要になります。
最低限の営業ができる人
フリーランスは自分で仕事を獲得する必要があるので、最低限の営業ができることが必要になります。
もしあなたが「営業しなくても、知り合いの仲間から仕事をもらえているから大丈夫。」と考えているのであれば、危ないです!
実はわたしも同様で、普段の仕事は会社員時代の知り合いや同業者からのものばかりだったので、営業はしたことがありませんでした。でも、ある時仕事がガクッと減った時があり、このままでは立ち行かなくなるという状況になったんです!(滝汗)
営業なんて絶対にできない性格のわたしですが、そのときは必要に迫られて、知り合い以外に営業をしました。
めちゃめちゃピンチになれば、わたしのように営業をしたことがなくても、やることができる(やるしかない)と思いますが、そういうケースも頭に入れておくのがいいですね。
最低限の営業力・営業する度胸があるといいです。
一人でも頑張れる人
フリーランスになると一人で仕事をするので、ちょっとさみしいと感じる場合もあります。一人でも頑張れるという気持ちも大事です。
わたしは基本的には一人が好きなのですが、日によっては誰とも話をしなかったりして、ものすごーく社会と隔絶された気分になることがあります。
あまりにしゃべらないので、久々にクライアントさんと電話で話すと、どもってしまうことも…。
一人で働く孤独に耐えられる人はフリーランスに向いています。
雑務もできる人
フリーランスになると、会社員時代には会社がやってくれていた雑務をぜんぶ自分でやる必要があります。
請求書や入金・出金の管理、備品の購入・修理などなどいろいろあります。わたしは、年度末に出す確定申告も自分でやっているので面倒です。
仕事だけに集中できた会社員時代とは違い、雑務やそれに伴う知識も必要となります。
心が強い人
フリーランスは不安定だ、というのはよく聞きますね。会社員も最近はリストラの心配がありますが、フリーランスの不安定さに比べるとまだいい方だと感じます。
フリーランスをやっていると、仕事が切られた、収入が激減した、ミスをした、支払いがされない、などといった、心が折れ折れになる出来事がたくさん襲ってきます。
会社員であれば会社に守られていますが、フリーだと全部自分が責任を負い対処する必要があります。
フリーランスは強い心が必要だと感じます。
フリーランスに向いていない人
フリーランスに向いていない人については、上の「フリーランスに向いている人」の逆を考えればいいです。
- 最低限のスキルがない人
- 最低限の社交性がない人
- 最低限の営業がでない人
- 自己管理能力がない人
- 一人よりチームで仕事をしたい人
- 雑務はやらず仕事に集中したい人
- 心が弱い人
こんな感じですね。
一度フリーランスになってみるのもOK
あなたが今、会社づとめをしていて、フリーランスになりたいなと思っているのであれば、一度やってみた方がいいと思います。
やらずにいつまでもフリーランスに憧れているよりも、やってみれば、うまくいかなくても後悔しないですむからです。
わたしも場合も、「ダメだったらまた会社員に戻ろう」と思って独立しました。たまたまラッキーなことに今でも続けられています。
ただ、やってみるのであれば、早めがいいと思います。再就職することになっても採用してもらいやすい年齢のうちにということです。
年齢が上がっていくとどうしても再就職が難しくなっていきます。また、ある程度の年齢を超えると、スキルや職歴が十分あっても、避けられるようになります。その年齢・スキルに見合ったお給料は払えないという場合が多いからです。
ですから、早めにトライするのがおすすめです。
(ちなみにフリーランスでも高齢になると仕事は減ります。)
さいごに
最近は会社員を社畜と言って見下すような発言をよく見るのですが、全く賛同できないです。あまりそういった人たちの意見を、そのまま鵜呑みにしないようにしたほうが良いです。
冷静にあなたに合ったほうを選んでくださいね!
今回ご紹介した内容は、わたしが10年以上フリーで働いてきて感じたことばかりです。ちょっぴり参考にしてもらえると幸いです。
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