3月は暖かくなってきて、少しずつ春を感じられる、いい季節ですね。
気候的にも寒すぎず暑すぎず、また年度の区切り前と言うことで、入籍や結婚式などを考えていらっしゃる方もいることでしょう。
ところが3月にはお彼岸があります。「お彼岸というと、お墓参りに行く時だけど、入籍や結婚式ってしてもいいのかな?お彼岸にあたってしまっても、マナー違反じゃないのかな?」という疑問がでてきますね。
実際はどうなんでしょうか?
お彼岸に入籍、結婚式はしてもいいの?
結論から言うと、お彼岸に入籍や結婚式などのお祝い事をするのは、 タブーではありません 。安心してくださいね。
ただ、 気にする人が多い ということは、知っている方がいいでしょう。
それでは、自分はどうしたらいいのか、考えて行く上で、まず、お彼岸とはどういう日なのかということから見ていきましょう。
そもそもお彼岸とは何か
お彼岸とは、古来から行われている日本独特の仏教行事です。簡単に言うと ご先祖様のご供養をする行事 ですね。
お彼岸は年に2回、春と秋にあります。春の春分の日、秋の秋分の日、の前後3日間で、各合計7日間を指して、お彼岸と言っています。
彼岸(ひがん)とは、「あの世」のことで、苦しみや煩悩に満ちた、此岸(しがん)である「この世」の対極である極楽浄土のことです。春分の日と秋分の日は、この彼岸と此岸が通じやすいと考えられました。
そこで、お彼岸の7日間は彼岸にいるご先祖様を偲んで、お寺で法要をしたり、お墓にお参りに行ったりして供養するようになったんですね。
他の人は彼岸のお祝い事は避けている?
そんなお彼岸ですが、ではお祝い事をに関する現状はどうなのでしょう?他の人はお彼岸を避けているんでしょうか?
日にちの変更が可能な場合、基本的にはお彼岸の入籍、結婚式は 避ける傾向 があります。やはり気にする人が多いと言うことでしょう。
特に年配の人、また、地方や田舎の方の方などは、はやはり好まない人が多いということは言えます。
これから結婚を考えている若い年代の人達は、まだ、お葬式やお墓参りなどにはあまり縁がなく、感覚的にわからないかもしれません。
しかし、年配の人達は自分の親や知り合いなどが、亡くなったりしていて、お墓参りなどが身近になっています。ですので、お彼岸の法要に行かれる方も多く、お祝い事と結びつかないことが多いんですね。
ただ、現実問題として、本人の状況、または親族の都合などから、どうしてもその日しか駄目な場合もあるため、お彼岸に予定を入れる人もいます。いろいろな事情で、仏滅に結婚式を挙げる人がいるのと同じですね。
どうやって決めたらいいか
お彼岸がどういうものなのか、そして、一般的にはどうなのかがわかったところで、改めて、入籍・結婚式をその時期にするかを考えていきましょう。
自分と相手の両親に相談してみる
まずは、ご両親に相談してみましょう。また、ご両親なら、親しい親族がどう思うかなども想像できるはずです。
ご両親や親族が気にするのでしたら、 日にちを変えることも視野に いれることも考えましょう。
もちろん主役は結婚する本人なのですが、せっかくのおめでたい事なので、みんなに祝福してもらえるようにできるのが一番ですね。
どうしてもお彼岸のその日でないといけない
上でも述べたとおり、基本的には問題ありませんので、 自分で納得したようにする のが一番です。自分の事なのですから、他の人の意見を自分よりも優先する必要もありません。
ただ、ひとつ提案ですが、日にちについては一言、添えておいた方がいいでしょう。「こういう理由でこの日になりましたので、ご理解ください。」のような心配りもしておくと、お互い気持ちよく、またこの先も良い関係でいけるはずです。
お幸せに
お彼岸に、入籍、結婚式を行う場合は、ぜひご先祖様のお墓参りにも行って、報告してくださいね。
お彼岸という時期、きっと普段の日よりも、ご先祖様が近くで祝福してくれることでしょう。そう思うと、お彼岸の結婚式っていいですね!
末永くお幸せに!