「読書感想文」ときいただけで、「え〜いやだ〜!」と思う中学生・高校生は多いんじゃないでしょうか?何を隠そう私もそうでした。
夏休みなどになると必ずといっていいくらい出題される読書感想文の宿題は、とっても頭が痛いですよね。
そこで今回は、中学生・高校生向けに、読書感想文の書き方例やコツ、構成の仕方などの基本をご紹介します。
今年も感想文で困りそうな中学生、高校生はぜひ参考にしてみてくださいね。
読書感想文の書き方1:構成を練る
まずは読書感想文全体の構成を考えていきます。
作文の基本は、起承転結と言われますが、読書感想文については必ずしも起承転結にする必要はありません。
手順を見てみましょう。
よくわからななくても、まずは読み進んでみてくださいね。
1 まずは本を読み終えます。
2 一番感動したことや、疑問に思ったことなど、最も読書感想文で伝えたい点を決めましょう。
3 その他に感じたこと、言いたいことなどをいくつか挙げます。
4 3の内容を、1の前後に加えて話を肉付けしていきます。
こんな感じの順序でやっていくと書きやすくなります。
本を読んだ後には、きっととても印象に残った点、あなたなりの意見などが出てくるはずです。その中で、もっとも伝えたい部分をきめて、これを読書感想文の中心となるように決めます。
そして、その他にも感じたことをいくつか挙げて行きます。これを一番いいたいことの前後に書き加えて、肉付けしていくというわけです。
話に肉付けするときには、自分の経験談や、ニュースの話題など、本で読んだ感想に関連した内容を盛り込むといいですね。
肉付けが簡単にできる上に、内容についてよく考えている印象のある読書感想文に仕上がりますよ。
読書感想文の書き方2:カード式段落分け
手順はだいたいわかりましたか?
では具体的にどうやって行くのか、カンタンにできる方法をご紹介しますね。
上の「読書感想文の書き方1:構成を練る」で考えた
・最も伝えたい内容
・他に言いたいこと・感じたこと いくつか(肉付け部分)
の内容をカードに書き写します。
それぞれの内容は、つながっていないかもしれませんが、問題ありません。
その後、文章を書いたカードをいろいろ並べ替え、順番を変えながら、全体の流れを作っていきます。
例えば、発展途上国の貧しい国で、赤ん坊が栄養失調になる話を読んだ場合を例にとります。
読書の後、あなたが感じたことは以下のような内容だとします。
・日本では栄養失調になる赤ん坊の話を聞いたことがない
・海外には当たり前のように栄養失調の赤ん坊がいる
・なぜ同じ地球上の人間なのに、生まれてくる環境にこんなに差があるのか
・赤ん坊の未来のために、今自分は何ができるか
・日本にいる自分でもできることがあった
これをそれぞれ独立したカードに書き込みます。そして、
・どれを先頭に持ってくると、言いたいことが伝わりやすいか?
・自分が一番言いたいことが、わかりやすく書かれているか?
そういったことを考えながらカードの順番を入れ替えて、流れを作ってみてください。
入れ替えた時に、文章がうまくつながっていなくても大丈夫。順番を決めた後で、接続語を上手に使って、文章がつながるように工夫できます。
最初から一つの塊として長い文章を書くのはとても難しく感じますよね。
でも、このカード式であれば、つなげていくだけなのでカンタンに文章ができあがります。
また、あなたの言いたいことをはじめにカードにしているので、それを書き忘れることもありませんし、内容が違う方にそれていくこともありません。
口調・文体は統一されていればOK
感想文を書く時に困るのが口調・文体ですね。
「〜です。」なのか、「〜である。」と書くべきか悩みます。
高校生くらいになると、である、だ、という常体を使うように指定があったりしますが、指定がないのであれば、どちらでも構いません。
通常は、です、ます調(敬体)で書くことが多いですね。
ただし、一つの作文で常体か敬体かの統一が必要になりますので、混ぜて使わないというところだけは気を付ける必要があります。
書き上がったら推敲する
推敲は、繰り返し読んで、より読みやすく伝わりやすい表現などに修正することです。
書き終わった感想文を最後まで通して読んでみてください。
・読み終わったときに、印象に残るポイントはありましたか?
・本の内容よりも、読んだ人の思いがきちんと伝わってきましたか?
推敲を繰り返すことで、よりよい表現で文章を書くことができます。
自分で書いたものを繰り返し読むのは気恥ずかしいものですが、せっかく書くのですから、より良い読書感想文に仕上げましょう。
また、学年にふさわしい言葉を使っているか、誤字脱字はないかなど、最低3回は読み返すといいですね。
高校生・中学生必見!読書感想文の書き方例 まとめ
どうでしょうか?毎年読書感想文で困っている中学生・高校生は、なんとなく書けそうな気になってきましたか?
いきなり書き始めるのではなく、小分けにしてカード式の方法を使うと、とても書きやすくなるのでおすすめですよ!
ぜひ試してみてくださいね!
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