3月の雛祭りに女の子のお祝いをしたら、今度は5月の端午の節句。男の子のお祝いがやってきますね。お子さん達はさぞや楽しみにしていることでしょう。
五月人形はいつもいつ頃出していますか?もうそろそろ出そうかな、と思っているあなたと一緒に、五月人形の飾り方の基本について、少しおさらいしておきましょう。
五月人形の意味
きれいな鎧(よろい)や兜(かぶと)の飾りの、五月人形。そもそも、五月人形は何故飾るのでしょう?
男の子の誕生と同時に用意し、5月5日の端午の節句に飾る五月人形は、うまれた男の子がすくすくと健康に成長し、立派で賢い大人になるよう 願いを込めた人形 です。
端午の節句に飾る、鎧や兜は男の子の身を守る防具です。男の子に起こる悪いことを、この鎧や兜で守ることができるように、端午の節句には鎧や兜を飾るようになりました。
3月の桃の節句に、雛人形が、女の子を災いから守り、幸せを祈って飾るのと同じですね。
五月人形はいつから飾るのが正式?
五月人形を飾り始める時期には、とくに正式な決まりはありません。土・日など、各々のご家庭で 出しやすいとき に飾り始めるという考えで、問題ありません。
一般的には、春分の日(3月20日)頃には出す方が多いです。女の子のいる家庭では、それまでにはお雛様をしまうので、ちょうどいいタイミングとなりますね。
また、お子さんの健康と健やかな成長を祈る意味でも、このくらいに出して、長い間、一緒にお祝いできると楽しく過ごせます。 遅くとも4月の中旬 までには出すことをお勧めします。
飾る時の方角・場所・注意事項は
五月人形を飾る方角・向きはどうしたらいいんでしょうか?
北向きはダメ、などと言われることがありますので、気にされる方がいらっしゃることでしょう。大事なお子さんに何かあったら嫌ですものね。
でも、基本的には、飾る方角・向き特に、厳格な決まりはありませんので、安心してください。
また、飾る場所については、床の間がいいとも言われますが、こちらも特に気にする必要はありません。現代の家庭で床の間があるお家ばかりではありませんし、ご家庭によってお部屋事情がありますので、 お好きな場所に、お好きな向きで 飾って問題ありません。
ただし、五月人形をいつまでも綺麗なままに保つため、直射日光の当たる場所や、エアコンの風が直接当たる場所などは避けた方が無難です。
また、人形を飾り付ける際は、金属部分を直接触ると、指紋がついたり、くもり、変色やサビの原因となることがあります。できれば手袋をすることをおすすめめします。何年も飾る物ですから、綺麗な状態に保ちたいですね。
五月人形をしまう時期はいつ頃
五月人形は、いつ頃片付けたらいいのでしょうか?
地方によっては、一年中飾るところもあります。初めにご紹介したように、五月人形の鎧や兜は、男のお子さんを災いから守るものですので、そう考えるとずっと飾っていてもおかしくはありませんね。
ただ、一般的には、5月5日の端午の節句に家族でお祝いをした後は、5月の中旬頃までには片付ける人が多いです。
しまう時は、金属部分はやわらかい布でやさしく拭いて、くもりやゴミなどを取り除きましょう。お子さんと一緒に片付けるといいですね。
また、しまっている間にカビや虫食いなどが発生しないよう、天気のいい乾燥した日に片付ければ、来年もまたきれいな状態で飾れますよ。
子どもの成長を祝って楽しく飾ろう
端午の節句は、男のお子さんの成長を祝う大切な行事ですので、とくに初節句をお祝いする親御さんとしては、きっちりと間違いなくやらなkてはいけない、と思っているかもしれません。
ただ、ご紹介してきたように、五月人形の飾り方の基本に関しては、特にこうしなければいけない、という厳格な決まりはありません。
やりかたを気にしすぎて、気持ちがそちらに行ってしまうよりも、 お子さんと一緒に楽しくお祝い することを、一番に考えてあげてください。
素敵な端午の節句をお迎えくださいね!