5月のカレンダーに、「小満(しょうまん)」と書かれているのを見たことはありますか?暦によっていろいろな名称があって、面白いですね。
あまり聞いたことがない、この「小満」、どういう意味なのかを見ていきましょう!
小満とはいつのこと?
「小満」というのは、二十四節気(にじゅうしせっき)という暦の中のに含まれている名称です。二十四節気は、1年を24に分け、季節を表す名称をつけたものです。
下の表で二十四節気の全部の名称をチェックしてみてくださいね。「小満」は、夏の季節を表す名称の1つになっていますね。
「小満」のはじまりの日にちは毎年変わりますが、5月の下旬(21日前後)です。
2024年は5月20日(月)です。
【二十四節気での季名】
〈 春 〉
立春 | 雨水 | 啓蟄 | 春分 | 清明 | 穀雨 |
〈 夏 〉
立夏 | 小満 | 芒種 | 夏至 | 小暑 | 大暑 |
〈 秋 〉
立秋 | 処暑 | 白露 | 秋分 | 寒露 | 霜降 |
〈 冬 〉
立冬 | 小雪 | 大雪 | 冬至 | 小寒 | 大寒 |
小満の意味や由来は?
「小満」の時期である5月の下旬は、太陽の光を浴び、すべてものもが成長して、ある程度の大きさになる時期。あらゆる生命が成長していく季節のことです。
- 木々は成長し、緑の葉が生い茂る
- 麦畑がだんだん育ち、緑黄色になってくる
- 蚕が桑をもりもり食べて成長する
- 植物が花をさかせて実を結ぶ
- 水田では米の苗を植え始める
とても、前向きでエネルギーに満ちた時期というイメージがわきますね!
このように、世の中のすべてのものが満ち始めるということで、「小満」と言われています。
また、その他にも、昨年の秋にまいた麦が黄色くなってくる頃で、百姓たちがほっと安心し、少し満足するから「小満」という、といった説もあります。
小満の頃の食べ物・植物・生き物・行事
【野菜】
麦(むぎ)・紫蘇(しそ)・グリーンピース・にんにく・空豆(そらまめ)・アスパラガス・枇杷(びわ)・夏みかん など
【魚貝類】
鰹(かつお)・うに・さざえ・車海老(くるまえび)・鱚(きす) など
【植物】
卯の花・バラ・花菖蒲・百合・梅花藻(ばいかも) など
【生き物】
蚕(かいこ)・ホトトギス など
【行事】
衣替え・潮干狩り など
小満の季節を楽しもう
「小満」はあまりなじみがない人も多いかと思います。でも、その意味は、とても素敵な内容でしたね!日本の暦をもっと知って、豊かな四季に感謝し、美しい季節の移り変わりを楽しみたいですね。
5月20日~6月5日頃に、緑の木々を見たら、緑黄色の麦を見たら、田植えを見たら、衣替えをしたら…、ああ、小満だな、と思い出してくださいね。そして、ぜひ家族や友達に、小満についてを説明してあげてください!