ハロウィンと言えば、何と言ってもあのオレンジ色をした、大きなかぼちゃですね!
日本ではなかなかあのサイズはお目にかかれませんが、アメリカでは必ずハロウィンの時期にスーパーなどで大量に積み上げられています。
アメリカ人はこのかぼちゃを、ハロウィンのジャック・オー・ランタンのカービング用(彫刻用)に買っていきます。
あのオレンジ色が綺麗なかぼちゃは、何だか美味しそうですよねぇ…。
サイズも大きいし、かぼちゃの煮付けにしたら、すごい人数分作れるな…なんて思ったことがある人も多いはず。
アメリカでは、このハロウィン用のかぼちゃを食べているんでしょうか?
もしそうであれば、どんな味なのか、また、どういう料理法があるのかが気になりますね!
見ていきましょう!
ハロウィンのカボチャはアメリカで食べる?食べない?
ネットを見てみると、アメリカ人からも「ハロウィンのかぼちゃは食べられるの?」という質問が多く見られます。
ハロウィンの大きなオレンジのかぼちゃは、食べる事はできますが、基本的には食べません。
あくまでジャック・オー・ランタンなどのハロウィンデコレーションを作るための物、という位置づけということですね。
でも、少数ですが食べる人もいます。ただし、食べる場合は、ジャック・オー・ランタンとして使った後に食べるのではなく、フレッシュなもののみです。
ハロウィンの飾りとして使ったかぼちゃは、何日も飾っているので、衛生的によくありません。
中が腐り始めていたり、カビが生えたりすることがあります。
もしあなたが、一度食べてみようと思うのであれば、新しいかぼちゃで味見してくださいね。
ハロウィンのカボチャの味は?
- 味がうすい
- 水っぽい
ハロウィンのかぼちゃは、食べる事はできますが、アメリカで食用として売られているかぼちゃに比べると美味しくありません。
味がうすく水っぽい感じです。
ハロウィンかぼちゃを食べないのは、飾り用のかぼちゃだからという理由以外に、味が美味しくないからです。
日本のホクホクしていて風味のあるかぼちゃを食べ慣れている日本人にとっては、ハロウィンかぼちゃは全然美味しくないと感じるはずです。
以前、アメリカに住んでいる友人をハロウィンの時期に訪ねた事があります。
友達が試しに、ハロウィン用の大きいかぼちゃと、デコレーション用の小さいかぼちゃを日本の煮物風の味付けで料理してくれました。
でも、べちゃべちゃで、かぼちゃ自体の味も薄く、全然美味しくなかったです!
またその後、わたし自身もアメリカに数年住んだのですが、ハロウィンにアメリカ人のお家に行っても、あのかぼちゃを料理して出してもらった経験は一度もありません。
ハロウィンのかぼちゃを使ったレシピ
味はあまり美味しいとは言えないハロウィンかぼちゃですが、レシピをいくつかご紹介しますね。
ハロウィンの大きなかぼちゃは固いため、カットしたり、皮をむいたりするのがとても大変です。
もし日本でこのかぼちゃが手に入って、あなたが試しに作ってみる時には、怪我をしないように気をつけてくださいね。
かぼちゃの種(タネ)を使う
かぼちゃの種のスナック
種はローストしてスナックとして食べる事ができます。
そういえば、アメリカではローストした色々なタネが、普通に売られていますね。
サクサク、カリカリとしたスナックになります。
材料
- ハロウィンかぼちゃの種
- オリーブオイル
- お好みの調味料(塩、こしょう、シナモン、黒砂糖、チリパウダーなど)
作り方
- ハロウィンかぼちゃの種を取り出し、水で洗います。
- 塩を少し入れたお湯で1〜2分茹でます。
- 水気を拭いて、オリーブオイルとお好みの調味料(塩、こしょう、シナモン、黒砂糖、チリパウダーなど何でも)をかけます。
- ベーキングシートの上に広げます。
- 170度でこんがりと色がつくまで、ゆっくりローストします。途中で裏返して両面焼いてくださいね。
- かぼちゃの種のスナックの出来上がり!
繊維部分を使う
ホットアップル・パンプキンサイダー
なんと、かぼちゃの中の、あの繊維部分を使ったドリンクがあるんです。
この繊維部分を使うという発想力がすごいですね! 日本人には考えつかないメニューかも?
材料
- ハロウィンかぼちゃの中の繊維
- アップルサイダー
- シナモン
- ナツメグ
作り方
- 鍋に水と繊維部分を入れて沸騰させ、薄いスープを作ります。
- スープをこして繊維を取り除きます。
- あたためたアップルサイダー、シナモン、ナツメグを入れます。
- お好みの味に調整します。
- ホットアップルパンプキンサイダーのできあがり。
実の部分を使う
実の部分は、普通のかぼちゃ料理のレシピに使えます。普通のかぼちゃを使うところに、ハロウィンかぼちゃを使いましょう。
ただし、ちょっと水っぽいため、水分量に気をつける必要があります。
また風味も薄いため、そのものの味で勝負するのではなく、何かでフレーバー付けをする料理の方がおいしくできるはずです。
おすすめは、ピューレにして使うことです。いろいろな料理に使えます。
パンプキンピューレ
ハロウィンかぼちゃの実の部分をピューレにして保存しておき、必要なときに使います。
作り方
- 中をくり抜いたハロウィンかぼちゃの実部分を、適当な大きさに切ります。
- オーブンの天板にシートを敷いて、切り口をしたにして並べます。
- オーブンに入れて180〜200℃で柔らかくなるまで焼きます。竹串がすっとささるくらいで、目安は1時間程度です。
- 冷める前に皮を取り除きます。手でむけますが、できないときは包丁で。
- ちいさめのサイコロ状に切ります。
- フードプロセッサーにかけてピューレ状にします。
- ジップロックに分けて保存します。
●パンプキンパンケーキ・カップケーキ・クッキー
パンケーキやカップケーキ、クッキーを焼くときに、パンプキンピューレを入れて作ります。
●パンプキンパイ
パンプキンピューレを使って、普通のパンプキンパイを作れます。
ただし、ハロウィンパンプキンのピューレは水っぽいので、鍋で材料を混ぜながら水分を飛ばしましょう。
また、風味も薄いので、市販の缶のパンプキンペーストと合わせて使用するとおいしくなります。
●パンプキンスープ
パンプキンピューレでスープも作れます。ポタージュスープを作る要領と同じです。
牛乳とパンプキンピューレを混ぜ、コンソメと塩こしょうで味付けをするだけです。
ハロウィンかぼちゃも一度食べてみよう
ハロウィンパンプキンは、食用に作られているものではありませんので、アメリカでも一般的には食べられていません。
ただし、アメリカでは一部の人、特にお料理好きの人たちには食べられています。きっと料理好きの血が騒ぐんでしょう。
とはいえ、ハロウィンという季節だから、これもおいしく料理しちゃいましょ!という感じで、おいしさを追求する感じではないです。
固くて切るのが大変なのに、味も美味しくないので、わざわざ料理に使う必要はありません。
でも、1年に一度のハロウィンという日ですから、話のネタに一度は試してみるのもいいかもしれませんね!
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