天気予報で「来週は晴れる日が多く、初夏の陽気になるでしょう」などと言っているのをよく聞きますよね。もう夏がくるってことだな、と受け止めますが、初夏の陽気の「初夏」って、具体的にいつからなんだろう?と思ったことはありませんか?
何月のいつからいつまで、というのはあるんでしょうか?それとも気温で決めるのでしょうか?
一緒に見ていきましょう!
初夏とはいつ?
初夏とは文字通り、夏のはじめ、という意味のことですが、暦のうえでの話だと、5月から6月初めの頃を指します。
具体的に暦で見てみると以下のようになります。
【四季の3区分の初夏】
四季の3区分での「初夏」は以下の通りです。
春 | 初春 | 旧暦1月 | 今の2月(2月4日頃~3月5日頃) |
仲春 | 旧暦2月 | 今の3月(3月6日頃~4月4日頃) | |
晩春 | 旧暦3月 | 今の4月(4月5日頃~5月5日頃) | |
夏 | 初夏 | 旧暦4月 | 今の5月(5月6日頃~6月5日頃) |
仲夏 | 旧暦5月 | 今の6月(6月6日頃~7月6日頃) | |
晩夏 | 旧暦6月 | 今の7月(7月7日頃~8月7日頃) | |
秋 | 初秋 | 旧暦7月 | 今の8月(8月8日頃~9月7日頃) |
仲秋 | 旧暦8月 | 今の9月(9月8日頃~10月7日頃) | |
晩秋 | 旧暦9月 | 今の10月(10月8日頃~11月6日頃) | |
冬 | 初冬 | 旧暦10月 | 今の11月(11月7日頃~12月6日頃) |
仲冬 | 旧暦11月 | 今の12月(12月7日頃~1月4日頃) | |
晩冬 | 旧暦12月 | 今の1月(1月5日頃~2月3日頃) |
【二十四節気での季名から見た初夏】
二十四節季とは1年を24にわけ、季節を表す名称をつけたものです。長くなってしまうので、必要な部分のみ切り取りますが、立夏から芒種の1日前までが「初夏」とされています。
5月6日頃~6月5日頃ですね。
- 立夏:5月6日頃
- 小満:5月21日頃
- 芒種:6月6日頃
天気予報士さんが言う「初夏の陽気」は、4月頃から耳にすることが多くなるので、上でご説明した「暦としての初夏」を頭に入れて解説しているはずです。ただ、単に「夏の初め」「気温が上がってきた頃」という意味で、わかりやすく言っていることもあるでしょう。
何にしても、暦の上での初夏は5月〜6月初旬と、知識として憶えておけばいいですね。
個人的には、5月が初夏とはちょっと早いかな?という気がしましたが、あるアンケートによると、5月を初夏だと感じる人が多いという結果が出ています。
Q あなたにとっての初夏とはいつ? 新暦の月で答えてください。
1位:5月 157票 (8.1%)
2位:6月 56票 (23.9%)
3位:7月 19票 (8.1%)
4位:4月 1票( 0.4%) / 8月 1票( 0.4%)
(出典:こよみのページ 総票数234 2008年)
初夏を季語として使うなら「初夏の候」
「初夏」は5-6月の季語として使えます。手紙を書くときは、下のような感じで「初夏の候」をいれるといいですね。
- 初夏の候、皆様方におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
- 初夏の候、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。
もちろん、俳句でも夏の季語として「初夏」を使ってみてくださいね。
まとめ
普段何気なく耳にしている「初夏」というのは、暦の上では、5月〜6月初めのことだったんですね。
個人によって、また住んでいる地域によっても、「初夏」をあらわす時期のイメージは違ってくるかもしれません。でも、何にしても、青々した木々、花壇に咲く花、おいしい食材、光り輝く太陽など、夏の季節を思い浮かべると、わくわくした気持ちになりますね。
天気予報で「初夏の陽気」という言葉を聞いたら、この記事のことをちょっと思い出してくださいね!そして、一緒にいる家族・友人に教えてあげてください!