暑かった夏も過ぎて、だんだん秋っぽくなってきましたね。秋といえば、すすきを飾ったお月見なんて風流でいいですね。
そして、お月見といえば「中秋の名月」。今年も、まんまるの満月をみながら月見団子を食べちゃおうかな〜と思っている人も多いんじゃないでしょうか?
でも、この間、びっくりすることを耳にしたんです。中秋の名月の日に見えるお月様が「満月」ではないとか何とか…。
本当なんでしょうか…? 中秋の名月の意味や日にち、月は本当に満月なのか、など、一緒に見ていきましょう!
中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)とはどういう意味?
まずは、「中秋の名月」についておさらいをしておきましょう。読み方は、「ちゅうしゅうのめいげつ」です。
中秋の名月とは、中秋の日に見られるお月様のことです。
中秋というのは、名前の通り、秋の真ん中の日を表していて、旧暦の8月15日のことです。(旧暦の季節区分 春:1〜3月、夏:4〜6月、秋:7〜9月、冬:10〜12月)現在の暦で言うと、下のような日にちになります。
2024年は9月17日(火)が中秋です。
【中秋の日にち】
- 2024年:9月17日(火)
- 2025年:10月6日(月)
- 2026年:9月25日(金)
また、お月見と言えば「十五夜」という言葉も思い浮かびますね、十五夜と中秋の名月は違うんでしょうか?
十五夜というのは、毎月15日(旧暦)の夜のことです。
ですから、十五夜は1年に12回あって、秋の9月15日だけを差すわけではないんですね。
にもかかわらず、秋の十五夜だけが、お月見と関連づけられています。これは、秋は空気が乾燥していて月が綺麗に見える時期であること、また、暑すぎず寒すぎずと、気候もちょうどいいため、わたしたちが快適に月見ができるから、とが考えられますね。
中秋の名月は満月ではないの?
さて、この「中秋の名月」・「十五夜」ですが、多くの人がこの日は「満月」が見える日だと思っていることでしょう。
ところが違うんです。満月の日もありますが、必ず満月と言うわけではありません。
過去から未来まで、中秋の名月の日と、実際の満月の日を表にしてみました。
中秋の名月の日(旧暦9月15日) | 実際の満月の日 | |
2016年 | 9月15日 | 9月9日 |
2017年 | 10月4日 | 10月6日 |
2018年 | 9月24日 | 9月25日 |
2019年 | 9月13日 | 9月14日 |
2020年 | 10月1日 | 10月2日 |
2021年 | 9月21日 | 9月21日 |
2022年 | 9月10日 | 9月10日 |
2023年 | 9月29日 | 9月29日 |
2024年 | 9月17日 | 9月18日 |
2025年 | 10月6日 | 10月5日 |
2026年 | 9月25日 | 9月25日 |
ごらんのように、今年の2016年から2020年までの5年間、中秋の名月と実際の満月の日がぴったりと合っている年がないんです。
ちょっとびっくりですね。
2021年から2023年までの3年間はぴったり満月ですが、どうやらぴったり合う事の方が少ないんです!
中秋の名月にはお月見をしよう
なんと、中秋の名月の月は、必ずしも満月ではないということがわかりました。
今年の中秋の名月に、友達や家族とお月見をする場合は、これをウンチクとして披露してくださいね!
でも、多少のずれであれば、ほとんど満月に見えて全く問題ないですし、月を愛でる気持ちには変わりないですね。
この風流な日本人の感性を大事にしていきたいものです。
今年も、中秋の名月にはお月見を楽しんでくださいね!