高齢者が多く通うデイサービスでは、職員さんが趣向を凝らした楽しいレクリエーションを行なっていると思います。
でも、レクリエーションも毎回同じではマンネリ化しますよね。ネタが尽きてしまうこともありそうです。
そこで今日は、運動や体操を中心としたデイサービスのレクリエーションをご紹介していこうと思います。
どれも簡単に楽しくできますので、すぐに施設で取り入れることができますよ。ぜひ参考になさってください。
もちろん、デイサービス内だけでなく、お家で過ごしている高齢のご家族とも一緒にやってみてくださいね!
デイサービスでの運動レクリエーションのポイント
デイサービスの高齢者向けレクリエーションは、身体機能と認知機能に働きかけるものが理想的ですね。
でも、介護度にばらつきがあり、機能的にレクリエーションを行なえていない施設も多いと思います。
介護度の重い方に合わせてしまえば、簡単すぎて飽きてしまう人が出ますし、介護度の軽い方に合わせてしまうとできない人は退屈に感じます。
ですので、以下のポイントに気を付けてレクリエーションを行なうようにして下さい。
- 準備体操
- 簡単で楽しい
- レベルを変えられる
これからレクリエーションだ、という意識を脳に持たせるように準備運動を毎回行いましょう。首や肩、手をくるくる回す程度で十分です。
シンプルなルールで単純なものほど、皆さんで楽しむことができます。
また、運動レクは、自立できる方は立って行い、不安定な方は座って行えるような、レベルを変えてできる運動レクがおすすめです。
デイサービスでの運動レクリエーションネタ5つ
では、具体的におすすめの運動を見ていきましょう。
ビデオ動画もつけてあるので、わかりやすいと思います。
グーパー運動
手を前に出し、両手でグー、パーを交互に行います。職員と一緒に「グー・パー・グー」と声を出しながら握ったり開いたりします。その後は、利用者のレベルに応じて運動を工夫します。
- 手を胸の前からグー、突き出しながらパーにする交互グーパー運動
- 手のグーパー運動と連動した足のグーパー運動
- 手を胸の前からパー、突き出しながらグーにするパーグー運動
赤ちゃんの手を思い出してみてください。基本は軽く握っていて、何かをつかむときに手を開きます。人間の手とは基本握っていて、動こうとするときに開きます。なので、最初パーにしていて、後からグーをするのは、脳をよく使わないとできない動作なのです。
歌つき手遊び
上のグーパー運動の進化版です。
むすんでひらいて、うさぎとかめ、チューリップなど、誰でも口ずさめるような同様に合わせて上記のグーパー運動を行なってみましょう。
マルチタスクと言って、複数の事を同時に行うことが認知機能向上に役立つと言われています。
歌いながら体を動かすことは簡単なようで高齢者には難しい作業です。
作業工程がいくつもあると難しいので、簡単なものを選んでくださいね。
うちわ運動
ゲームレクリエーションでうちわを使ったことはありますか。
風船送りゲームや風船卓球などで使うことがあると思います。うちわで運動レクリエーションをしてみましょう。
うちわは軽くて落としても痛くないのでレクリエーションに向いていますね。
うちわで上下に仰いだり、左右に仰いだり、2人組で仰ぎ合ったりだけでも運動レクリエーションになります。
また、うちわにトイレットペーパーの芯を横置きにして、転がり落ちないようにバランスを保つバランスゲームも運動レクリエーションになります。
トイレットペーパーの芯は運動レクリエーションのほかに、ボーリングのピンに見立てたり、射的の的にしたりと、いろいろ用途がありますので捨てずに貯めておくと便利です。
下半身運動
高齢者の筋肉は使っていないと衰えていく一方です。
特に下半身が衰えると、歩行が困難になってしまいますので、下半身の運動もおすすめです。
麻痺で足が動かない方は、症状に合わせて職員が動かして運動しても良いと思います。
足が動かせる方は足の筋肉を意識するような声掛けをして、筋力アップに努めましょう。
ボール運動
ゴムボールを使ったレクリエーションはきっとみんな楽めるはずです。
上半身トレーニングにもなりますが、ここでは下半身の運動レクリエーションに使います。
ボールはやわらかく、大きすぎない物を選んでください。靴下だと滑りやすいので、できれば素足で行いましょう。
表面がイボイボしたマッサージ効果のあるボールで行うのも効果的です。
無理のない簡単で楽しい運動を取り入れよう!
やってみようかな、という運動はありましたか?
どんな運動でも楽しくなければ長続きしませんし、毎日のことなので、ネタが付きてしまって大変ですね。
今回の記事で、高齢者の状態に合わせたレクリエーションのレパートリーを増やすお手伝いたできたなら嬉しいです。
高齢者の運動目標は、運動機能の現状維持です。
長期間続けられるように簡単で楽しい運動レクリエーションを行ない、元気に過ごせるよう一緒に頑張っていきましょう!