夏になると出てくるイヤ〜な蚊。知らないうちに刺されてかゆくてたまらなくなったりしますね。この蚊を、ペットボトルで作った「蚊取りボトル」という容器で捕まえることができるのを知っていますか?
フィリピンなど暑い地域では、蚊によってデング熱などの伝染病が媒介され、特に子供などが被害にあっています。そこで、この「蚊取りボトル」を利用したところ、かなりの効果がでたとのことです。
自分で簡単に自分で作れるだけでなく、薬品などをつかっていないので身体への害もなく安心という、この「蚊取りボトル」。気になりますね。
そこで今回は、蚊の季節本番に向けて、噂の「蚊取りボトル」の作り方をご紹介します。お子さんの夏の自由研究にもいいんじゃないでしょうか?
蚊取りボトルの作り方
1 まずは必要な材料を用意しましょう。
【材料】
2リットルのペットボトル容器
ぬるま湯(40度くらい) 200ミリリットル
ブラウンシュガー(砂糖) 50グラム
ドライイースト 1グラム
2 ペットボトルのふたを取り、点線のあたりで切って2つにします。
3 手を切ってしまわないように、切り口をセロテープでカバーします。
4 ペットボトルの中に、砂糖、ぬるま湯、ドライイーストを入れて、シェイクしてしっかり混ぜます。
5 ペットボトルの上の部分を逆さまにしてはめ込みます。
6 はずれないように、セロテープでとめたら、できあがり!雨水などが入らない、蚊の多いところに置きましょう。だいたい2週間ほど効果が続きます。
蚊取りボトルの仕組み
砂糖、ぬるま湯、ドライイーストを混ぜると、イーストが発酵して二酸化炭素が発生します。蚊は二酸化炭素によってくる性質があります。それを利用してこのペットボトルの中におびき寄せると言うわけです。
入り口がすぼまっているので、一度入ると外へはでられなくなるんですね。
また、蚊は黒いものにも集まりますので、ペットボトルを黒い紙で巻くというのもいいですね。
蚊取りボトルは効果があるのか
実際に作ってみたのですが、わたしの場合に限って言えば、効果は「?」でした。
間違って入ったのかな?という感じで2匹入っていたのみです。
フィリピンではかなり効果があったということで期待していたのですが、残念ながら日本ではあまり効果がないかもしれませんね。(日本でも場所によるかも)
蚊をおびき寄せるためには二酸化炭素が必要です。二酸化炭素は、ペットボトルの中のイーストが発酵して発生するわけですが、温度が高くないとイースト菌が発酵しないんですね。フィリピンなどに比べて日本は気温が低いため、イーストが発酵しにくくなり、二酸化炭素が出ないので、蚊をおびき寄せることができなくなってしまうと考えられます。
また、日本ではそこまで大量の蚊がいるわけではありませんので、捕まる蚊の数も少ないのかもしれません。
蚊を発生させない・寄せ付けないためには
それでは、すでに飛んでいる蚊を退治するのではなく、蚊を発生しにくくさせる、または寄せ付けないようにする方法を見ていきましょう。
◎水を貯めておかない
蚊は水のあるところで発生します。庭のバケツに水を貯めたままにしておいたり、雨のあと水たまりが残ってしまったりすると、蚊にとっていい条件になります。水を放置しておかないように気をつけましょう。
◎蚊が嫌いな植物(ハーブなど)を植える
蚊の嫌う植物を植えましょう。特にハーブが効きます。ペパーミント、ローズマリー、カモミール、カレンソウ(蚊連草)、タンジーなどがおすすめです。こういった自然のもの、健康に害の無いものは安心できますね。
◎雑草などを刈る
雑草などが鬱そうと繁っているのはよくありません。常に短く刈って風通しを良くしておくようにしましょう。
あなたに合った方法で蚊を退治
残念ながら蚊取りボトルは、日本ではあまり効き目がないようで残念ですが、蚊取り線香をはじめ、他にもたくさん対策法はありますので、あなたに合った方法を選んで試してくださいね。
蚊は病気を媒介することがありますので、この夏も気をつけて対策をとっていきたいですね。